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1000分の1ミリ単位での微細な加工
寸分の狂いもなく加工ができた時は、
思わず笑みがこぼれてしまう

岐阜ギヤー工業株式会社

  • 岐阜県岐阜市宇佐南2-2-2
  • 一般機器製造・販売

INTERVIEW

超高精度な歯車を自動車業界や工作機械業界、産業機械業界などに供給している岐阜ギヤー工業。品質はもちろん、納期までのスピードや小ロットへの対応力も評価され、「困った時の岐阜ギヤー」として頼れられています。2019年で入社7年目を迎える佐々木さんは、ものづくりが大好き。仕事には慣れましたが、職人的な世界に身を置いているため、加工者としての知見を広める努力をこれからも積み上げたいと前を見据えています。

  • 製造部 Cグループ佐々木さん

    長野県飯田市出身。大学進学と同時に岐阜市へ。Uターン就職も検討するが、岐阜の暮らしを気に入っていたため、同エリアでの会社探しに取り組む。岐阜ギヤー工業入社後は、研削工程を担うグループに在籍。憧れの先輩の背中を追いかけながら、さらなる成長をめざしている。

長く続けてきたロボコン活動の経験から、
手を動かしてものをつくることの楽しさを知る
だから、製造職に絞り込んで会社を探した

 高校・大学時代は、ロボコン活動に力を入れていました。ロボコンとは学生が自分たちのアイデアを駆使してオリジナルのロボットをつくり、競技に参加して、与えられた課題をいかにクリアできるかを競う大会です。私はロボコン活動を続けたことで、ものづくりの世界に魅了されていました。
 大学時代、多くの皆さんはゼミや研究室に属し、自分でテーマを決めて研究活動を始めると思います。私は二輪駆動の制御について研究していたのですが、データ採取や検証を繰り返す研究活動よりも、実際に手を動かしてものをつくっている方が楽しいと感じるようになりました。ですから就職先を選ぶ際も、開発職よりは、できればものをつくる最前線の現場で仕事がしたいと思っており、メーカーの製造職を中心に採用情報を集めるようになったのです。

歯車の専門メーカーがあることに正直驚いたが、
話を聞いてみて「これぞ技ありの中小企業」という
よい印象を抱くことができた

 岐阜ギヤー工業のことを知ったのは学内説明会。ロボコンでロボットをつくっていた時に、歯車にふれることが多かった私は、社名に親近感を覚えたのです。正直、歯車の専門メーカーがあることなど、気にしたことはありませんでしたが、詳しく話を聞いたところ、名だたる自動車・トランスミッションメーカーや巨大な産業用機械をつくるメーカー、そして航空機をつくる工作機械のメーカーなどに超高精度の歯車を供給していることがわかりました。「これぞ技ありの中小企業だ」。よい印象を受けた私は、この会社ならものづくりを楽しめると確信しました。また、どちらかと言えば私は、大企業よりは中小企業狙い。内定をもらった時は、岐阜ギヤー工業の技術力を早く修得し、若いうちからコアメンバーとして働きたいとの思いを持っていました。

歯車は、機械や装置に組み込まれるひとつの部品だが
実に多くの工程を経てつくられており、
当社にとっては、こだわりの結晶と言える

 当社はA~Eまでの5グループで構成された製造現場から、旋盤、フライス、マシニング、歯部の切削、歯部以外の各部研削、歯部の研削の順に多くの加工工程を社内で行っています。入社した時、私は歯部の切削加工グループで研修を受け、初めて歯車の加工を目の当たりにし、そのメカニズムと加工風景に驚きを覚えました。
 切削加工された歯車は、先ず歯車精度の基準となる外径部、内径部、平面部を徹底的に研削し、歯部以外を高精度のものに仕上げます。その後、高精度に仕上げられた部分を用い、歯車の歯自体も0.001㎜単位で研削しお客様の要求精度に仕上げます。
 歯車は、最終的に機械や装置に組み込まれるひとつの部品になりますが、高精度な歯車に近づくように、実に多くの工程と多くの社員の手を経て作りこまれていく歯車は当社にとってはこだわりの結晶であることを研修期間に教えられ理解しました。

対峙する加工条件の壁が高いからこそ、
知恵をめいっぱい振り絞る
だから、よい加工ができるとうれしい

 現在私はCグループのメンバーで、歯車としての形状を成した鋼材に対し、内径や平面の研削を行っています。お客さまが求める歯車の中には、複雑な形状をしているものも多く、その場合は、研削の難易度もアップ。また、研削加工の対象物を固定すると、変形してしまい、「そもそも加工ができるのか?」という難題に遭遇することも珍しくありません。このように、対峙する加工条件の壁が高くても、すぐに「できない」と諦めたりはせず、まずはグループ内で解決の道を探ります。創意工夫を取り入れてうまく加工できた時はやっぱりうれしいですし、そこにものづくりの醍醐味があると言えるのではないでしょうか。また、私たちは1000分の1ミリ単位での研削加工を行っています。寸分の狂いもなく、加工ができた時もやはりうれしいです。

当社の歯車なしでは、世界の工業界は
成り立たないという状況ができ上がっており、
加工者としてはその点を誇りに感じる

 当社の加工現場は、職人的な世界観です。加工自体は機械が行いますが、それまでの段取りは加工者自身が担当。加工対象物の形状や質を見極め、最適な段取りを迅速に組まなければなりません。加工の成否は、段取りにかかっていると言っても過言ではなく、いつも得た知識をフル活用しています。初めの頃は、段取りに時間がかかってしまい、なおかつ加工精度も今ひとつということが多かったですが、それもよい思い出。私もずいぶん成長したと思っています。
 前々段でも述べましたが、当社がつくっている歯車は、最終的に機械や装置に組み込まれる部品となります。また、一般の目にふれるものでもありません。しかし、当社の歯車なしでは世界の工業界は成り立たないという状況ができ上がっており、加工者としてはその点を誇りに感じています。