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安心の構造強度と施工のしやすさと経済性
これらを加味したプレカット図の作成を
肝に命じなければならない

セブン工業株式会社

  • 岐阜県美濃加茂市牧野1006番地
  • 集成材等を利用した住宅部材の製造販売及び付帯事業

INTERVIEW

セブン工業は木材を加工することで、建物の構造材や内装材を製造。それらは工務店やビルダーに供給され、一般住宅建築はもちろん、こども園や商業施設、庁舎といった非住宅分野の建物を建てる際にもたくさん使われます。愛知県の大学で建築学を学んで入社した今井さんは、建物の構造部材の配置や寸法を考えるプレカット図の作図を担当。先輩から期待を集めながら後輩からも頼られるなど、営業設計課内のエース的存在として活躍しています。

  • 木構造建材営業部 営業設計課今井さん

    美濃加茂市出身。2013年入社。加工工場での研修を終えて、1年目の冬に設計者としてのキャリアを歩み始める。今では一般住宅のほか、非住宅分野の建物のプレカット図の作成もスピーディーにできるようになった。この会社のよいところについては、「役職者や経営陣との距離の近さ」だと話す。

大学で得た知識が生かせること
会社の規模感と通いやすい通勤距離
以上が就職先選びで考慮した条件

 大学では建築学科に在籍し、住宅をはじめ、商業施設や中高層ビル、学校といった各種建造物の建築計画や意匠、構造や設計、材料などについて学んできました。研究室では、中山道などの街道沿いにある宿場町に出向き、界隈にどれだけ古い建物があるかをリサーチ。さらにそれに対してどれだけ現代の建物があるかもリサーチし、割合を算出しました。
 自分としては懸命に建築学に取り組んできたつもりなので、やはり得た知識が生かせる仕事に就きたいという思いが強かったです。また、会社の規模も考慮しました。あと、大学が自宅から遠かったので、会社はできれば通いやすい距離にある方がいいかな、と。これらを加味した結果、私の中でセブン工業が有力候補に上がりました。ちなみにセブン工業は、東証と名証のそれぞれ二部に上場しています。

設計業務を行う上では、
工場での加工作業の内容を
詳しく知っておく必要がある

 当社は美濃加茂市に本社を置き、同市に4つの工場と資材物流センターを設置。さらに七宗町にも3つの工場を展開しています。入社してからの1カ月間は、各工場での研修でした。工場では主に木材の加工を行っていますが、入社したての自分が加工作業を行うことはありません。まずは梱包などの軽作業がメイン。私は軽作業を通じて、ものづくりの現場ならではの活気ある雰囲気を感じることができました。
 1カ月間の研修を終えると営業設計課に配属。任されたのは設計業務ではなく、野地合板や床板合板などをつくる美濃加茂第三工場と、建物の骨組みとなる構造材をつくる第四工場での加工業務でした。なぜ再び現場なのか。その答えは簡単。設計業務を行う上では、現場での加工作業の内容を詳しく知っておく必要があるからです。

「よりよい図面を描きたい」
この思いを叶えるために、
失敗も含めてとにかく経験を積み上げた

 営業設計課では、工務店やビルダーからいただいた意匠図(平面図・立面図)をもとに、建物や柱などの構造部材を配置する位置や寸法を表すプレカット図を作成。木造住宅を建てる際には、事前に当社のようなプレカット工場でプレカット図が描かれるのです。
 お客さまからプレカット図への承認が得られたら、当課から工場に加工を指示。木材の加工が終わると、各建築現場に運ばれるという流れです。
 図面を作成し始めたばかりの頃は、先輩や上司から助言がいただけます。ですが、専門性の高い仕事なので、基礎知識だけでも習得しなければいけないことがたくさんあり、ひとつの図面を描き終わるまでにかなり苦労。「もっとスピーディー、かつ正確に図面を描きたい」。私はこの思いを叶えるために、失敗も含めてとにかく経験を積み上げました。

“経験がものを言う”世界
だからこれからも多くの業務経験を積み、
もっと力を磨きたい

 安心の構造強度を保ちながら、大工さんが安全かつ効率的に作業できる施工性と、構造躯体にかかるコストを抑えた経済性にもすぐれている。私は、以上の条件を満たしたプレカット図を作成することが、設計者には求められると思っています。
 これまでさまざまな設計案件と向き合ってきたことで、「どうすればもっと大工さんが施工しやすくなるか、どうすればよりコストを抑えられるか」という課題に対し、自分なりの解が導けるようになりました。また、作図のスピードも向上。作図依頼から1週間後には木材加工を始めなければならないという急ぎの案件も、何とか乗り越える力が身につきました。振り返ると、プレカット図の作成とは、“経験がものを言う”世界だと感じているので、これからも多くの業務経験を積み、もっと力を磨きたいです。

いろいろな設計案件を
今以上に若手に回せる体制をつくり、
彼らの成長を促進させたい

 例えば木造住宅と保育園では、同じプレカット図の作成でも難易度が違います。難しいのは後者で、ある程度経験を積んだ人でないと、スムーズな作図は困難。かと言って、難しい案件を経験豊富な人だけで扱ってしまうのは、望ましくありません。私は成長を促進させる意味で、もっといろいろな設計案件を若手に回せるような体制づくりに取り組み始めました。やはり若手が育つことで、全体レベルの底上げにもつながりますからね。
 1年目の社員は、「選んだ仕事に間違いはなかったか」と不安を抱く傾向にあります。そこで私は、後輩が「この仕事って楽しい」と思える瞬間に何度も出会えるような指導を心がけてきました。せっかく選んだ仕事なので、どんどん好きになってもらいたい。そのために私は、後輩指導にもさらに力を入れる考えです。